2012年8月15日水曜日

スユノモN+コモンズ大学 ワークショップ

スユノモN+コモンズ大学 ワークショップ
「働かないこと、非労働をめぐって」

 2012年8月16日(木)午後1時〜
 スユノモN

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 働かないことをめぐって(高橋淳敏)

今年の夏が到来する前に日本地区では生活保護受給者に対してのバッシングがあった。何らかの理由で働くことができない、収入を得られない人たちに、理由を問うことなく十羽一絡げに、給付されること自体に疑いがもたれた。生活保護は期限付きにすべきである、現物支給にすべきであるなど様々に制限をしたらいいと不満が政治家によっても出された。多くの人たちもそういった不満が出されることは理解しているかのようにみえた。金融資本主義の奴隷のように働かざるを得ない人たち(日本語で社畜という言葉がある)が、その余暇に鬼となりムチを持って、生活保護受給者やニートを働け働けと打っている地獄絵図があった。人が人をムチ打つ絵が地獄なのではない。どこにもいけない、どのようにもし難い直接的でないムチ打ちの構図が地獄なのである。打つ側も打たれる側も、自らの不満が、毎日対処法的に快楽により消されればいい。痛みはそれを上回る痛みによって麻痺させれればよい。誰もが、このような構図の中にあり、他人の幸せを真に願うことができない。これは今に始まったことではない。……